10代の挑戦:親として自分の感情と向き合いながら、どうサポートする?

はじめに:「はぁ」とため息が出るときは、、

「またスマホばかりいじって…」とため息をつきながら、子どもを見た経験はありませんか?

10代の子どもたちは、学校の成績、初恋、友達との喧嘩 と日々さまざまな「できごと」に直面しながら、自分自身に向き合い、葛藤し、理解しようとしています。

子どもが成長する過程で体験する「できごと」を、私たち親は、無意識に良し悪しで捉えようとしてしまいます。
そのような時、ため息が出るのかもしれません。

なぜならその後にやって来る、子どもへの新たな発見と成長をどのようにサポートするのかという課題が、待っているからです。

しかし、私たちが日常で遭遇する「子ども達のできごと」には、本当に悩ませるような良し悪しがあるのでしょうか?
今回の記事では偉人たちの考えに目を向けてみます。

古代ギリシャの哲学者エピクテトスは、「今」この瞬間に意識を向けることの重要性を説きました。一方で、フランス生まれの作家アナイス・ニンは、私たちが物事をどのように見るかに注目しました。

私たちがため息をついてしまうような悩ましい感情を作ってしまう「工場」はどこにあるのでしょうか?

そして、それを理解することが、親子のコミュニケーションにどのように役立つかもしれません。この記事を通じて、10代の子どもを持つ親が、子どもたちとの日々をより豊かにするヒントを見つけることができれば幸いです。

第1部: 10代の子どもとの向き合い方

スマホの画面に夢中な10代の子どもたち。子どもが何を考え、どんな世界を見ているのか、親としては気になるところです。エピクテトスは、「私たちが日々遭遇する『できごと』に対する反応が、人生の質を決める」と教えています。つまり、子どもが何に反応し、どう感じるかが重要だと説いています。

アナイス・ニンは、「私たちは物事をどう見るか、つまり『私たちのあり方』で物事を見る」と言います。これは、子どもたち一人一人が異なる視点を持っていることを意味します。子どもは、同じ状況でも、その時々によって異なる感情や反応を見られるのではないでしょうか。

10代の子どもたちとのコミュニケーションを深める為に、子どもたちがどのように世界を見ているのかに寄り添い、認めてみましょう。結果だけでなくそのプロセスにも注目することに、意識を向けてみましょう。

すると、その子どもの行為は、子ども自身にとってどのように見え、感じているかに触れることが出来るかもしれません。

ひまわり

第2部: 現実の受け止め方

子どもたちが学校での出来事を話そうとしている時、エピクテトスの言葉を思い出してみるのはどうでしょうか。
「私たちは私たちの内面の態度が、外界の『できごと』に対する反応を決定する」。

例えば、テストで思うような結果が得られなかったとき、それを失敗と捉えるのではなく、学びの一歩として受け止めることもできます。この視点から、子どもに「テスト勉強に向き合っていたあなたの意志はとても素敵だったよ。あなたが思うようにいかなかったと感じるのはどんな質問だった?次はどう準備しようか?」と認め、尋ねることで、寄り添う安心感から『できごと』への前向きな反応へと伴走することが出来ます。

アナイス・ニンは「私たちは物事を自分の心の中でどう感じるかによって見る」と言いました。子どもが友達との関係で悩んでいるとき、その感情を大切にしながらも、どのように感じるかは自分の心次第だと教えることができます。例えば、「あなたはお友達の関係を大切にしているのことは素晴らしいね。だから友達とのことで悲しい気持ちになるのは自然な事だよ。でも、あなたが考えているお友達とこうありたいっていう想いは?それを想ってどう対処するかはあなた次第だよ」というように、感情を認めつつも、対処の仕方を考える力を育てることが出来るかもしれません。

このようなの日々の対話を通じて、子どもは自分の感情や、意見を自由に表現できる場所に帰ってくることができます、そして、親は子どもたちの自立心を養い、自己肯定感を高めるサポートをすることができるのです。
このような関わりが、ため息でるような悩みを作ってしまう工場のベルトコンベアを止める方法の一つかもしれません。

第3部: さまざまな角度からの世界

10代の子どもたちが見る世界は、私たち大人が見る世界とは異なることが多いです。子どもは自分独自の感覚と感情を通じて、周りの環境を解釈します。

エピクテトスは、私たちは私たちの内面の態度が、外界の『できごと』に対する反応を決定すると教えています。例えば、友達との些細な衝突から、周囲の無関係な友達の言動や、先生の対応、前後の雰囲気などから、【みんなが責めている】と、感じ、慰めてくれる友達にも悲しい言葉を掛けてしまうかもしれません。つまり、子どもたちがどのように感じるかが、子どもが世界を形作るのです。

アナイス・ニンは、私たちが物事を見る「あり方」が、私たちの受け止め方を作り上げる言っています。10代の子どもは、自分の内面の状態に基づいて、世界を見ています。例えば、子どもが学校での人間関係に悩んでいる時、【みんなが責めている】と感じた状態に対し、「もやもやする」「こんなはずじゃなかった」「いらいらする」とだけ気持ち話すかもしれません。

それでも、親は共感を示すことで、子どもは自分だけが不安を感じているわけではないと気づくきっかけになります。感情から紐づく『できごと』を共有することで、10代の子どもたちがどのように世界を見ているのか、そして親として私たちがどのように子どもの視点を理解し、受け入れることができるのかを探ります。

子どもたちの多様な視点を共有し、それを尊重することで、親子間の理解を深め、より良い関係を築くことができるのです。

ひまわり

第4部: 意見の多様性と共存

10代の子どもたちが持つ意見や感情は、子どもの個性を形作る大切な要素です。子どもは自分の考えを持ち、それを表現することで、自己認識を深めています。

エピクテトスは「人は自分の考えに囚われている」とも述べています。これは、私たちが自分の意見に固執することなく、子どもたちの意見を受け入れ、それを尊重することの大切さを教えてくれます。 例えば、子どもが学校で流行っているファッションに興味を持ったとき、親としてはそのスタイルに戸惑うかもしれません。しかし、エピクテトスの教えを思い出し、「それがあなたにとって何を意味するのか、教えてほしい」と尋ねることで、子どもの意見を尊重し、子どもの自己表現を深めることができます。

アナイス・ニンは、私たちは物事を自分の心の中でどう感じるかによって見ると述べました。子どもの「正解」は、私たちのそれとは異なるかもしれませんが、「あなたの人生はあなたの勇気に比例して広がるんだ」と伝え、子どもの夢を応援することで、子どもの自立心を養い、自己肯定感を高めます。
こういった環境を作ることが子どもの成長過程での重要なステップと言えます。

この部分では、10代の子どもたち直面する「できごと」に対して、親が良し悪しを判断することなく、多様性をどのように理解し、受け入れるかを一緒に探ることで、子と親の異なる意見が共存できる、より豊かな世界観を育むことを目指しました。

第5部: 日々の実践としての「今」を生きる

10代の子どもたちとの日々は、挑戦と喜びに満ちています。エピクテトスとアナイス・ニンの教えを日常に取り入れることで、私たちは子どもたちとの関係をより豊かにすることができます。エピクテトスは、現在の瞬間に集中し、それに全力で対応することの重要性を説いています。アナイス・ニンは、「私たちは物事を自分の心の中でどう感じるかによって見る」と言いました。これにより、出来事に直面した時の子どもの気持ちに共感し、一緒に解決策を考えることで、子どもは自分の感情を大切にし、自信を持つことができます。

親の感情の「工場」も、私たちの内面にあります。私たちがどのように感じ、どのように反応するかは、子どもたちに大きな影響を与えます。子どもたちが直面する「できごと」に対して、私たちが優しさと理解をもって対応することで、子どもの自己肯定感を高め、ポジティブな人生観を育むことができます。また、子どもたちが自分の感情や意見を自由に表現できる環境を提供することで、子どもの自立心を養うことができるのです。

さて、私たちは「今」をどのように生きるか、そして子どもたちとどのように向き合うかを学びました。子どもたちが直面する「できごと」への対応を通じて、子どもの自己肯定感を高め、ポジティブな人生観を育むことができます。
私たちが子どもたちの多様な意見や感情を尊重し、子どもの視点を理解することで、親子間の信頼と理解が深まります。このプロセスを行うにあたって、私たち親が自分自身を振り返り、気持ちに触れることが必要かもしません。親の気持ちの取り扱いついては別の機会に記事を作らせていただきます。

最後に、このブログを通じて、10代の子どもを持つ親御さんが、子どもたちとの関係をより深く、より豊かにするためのヒントを見つけることができたなら、これ以上の喜びはありません。子どもたちと共に「今」を生き、共に成長していきましょう。

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