行動に移せない心とは。潜在意識からみる心理

こんにちは!今日は、目標があってもなかなか行動に移せないあなたに向けて、氷山モデルを使ってその原因を探り、解決策を見つけるためのガイドをお届けします。氷山モデルは、意識と無意識の関係を理解するための強力なツールです。これを使って、行動、思考、感情、イメージ、エネルギー、アイデンティティの6つの要素に分けて詳しく見ていきましょう。

氷山モデルの簡単な説明

氷山モデルは、人間の意識や行動を理解するための理論です。表面的な行動(氷山の上の部分)と、その背後にある深層心理や感情(氷山の下の部分)を区別します。このモデルでは、行動、思考、感情、イメージ、エネルギー、アイデンティティの6つの要素を考えます。

氷山の上の部分: 行動

行動は、日常生活で実際に行うことです。例えば、仕事のやり方やコミュニケーションのスタイルなどが含まれます。行動は、他人に見える表面的な部分です。

具体例: 例えば、昇進を目指している会社員がいるとします。その目標は明確で、自分が何をすべきかも理解しているのに、なかなか行動に移せないことがあります。これは、過去の失敗経験や無意識に根付いた自己評価が影響していることがあります。「どうせまた失敗するんじゃないか」と無意識に思ってしまうと、行動するのが怖くなるのです。

水面下の氷山の見えない部分①: 思考

思考は、内面的な考えや思考のことです。これには、問題解決や意思決定の過程が含まれます。思考は、行動の背後にある要素で、行動を引き起こす原因となります。

具体例: プロジェクトの締め切りが迫っているとき、「間に合うかどうか心配だ」と思うことがあります。この思考は意識的なものですが、無意識には過去のプロジェクトでの経験が影響していることがあります。以前に同じような状況で失敗した経験があると、その記憶が無意識に思考に影響を与え、不安感を増幅させることがあります。

水面下の氷山の見えない部分②: 感情

感情は、内面的な感情や感覚のことです。喜び、悲しみ、怒り、恐れなどがあります。感情は、行動や思考の深層部に影響を与える重要な要素です。

具体例: 会議中に上司からの厳しいフィードバックを受けたとき、突然強い怒りを感じることがあります。この感情は、意識的には上司の言葉によって引き起こされますが、実際には過去に似たような経験から来る無意識の感情が影響していることがあります。過去に同じような状況で感じた感情が、無意識に現在の反応を強めているのです。

水面下の氷山の見えない部分➂: イメージ

イメージは、内面的なビジョンや目標のことです。これは、将来の自分や理想の状態を描くことです。イメージは、行動や思考、感情の方向性を決定する重要な要素です。

具体例: 例えば、夜眠っているときに繰り返し見る夢があるとします。その夢の中で何度も同じシンボルや場面が現れることがあります。これは、無意識の中にある考えや感情が夢として表面化している例です。夢の内容を振り返ることで、無意識のメッセージを読み取ることができるかもしれません。

水面下の氷山の見えない部分④: エネルギー

エネルギーは、内面的な力や活力のことです。これは、行動や思考、感情、イメージを実現するためのエネルギーです。エネルギーは、行動の推進力となります。

具体例: 例えば、緊急事態が発生したとき、普段は考えもしなかった方法で問題を解決するアイデアが突然ひらめくことがあります。これは、無意識のエネルギーが表面化し、問題解決に役立った例です。無意識のエネルギーを活用することで、思わぬ力を発揮することができるのです。

ひまわり

水面下の氷山の見えない最深層: アイデンティティ

アイデンティティは、自分自身を認識し、理解していることです。当然であることから、改めて当然とすら思っていないと言えるかもしれません。これは、自分の価値観や信念、使命などを含みます。アイデンティティは、行動、思考、感情、イメージ、エネルギーの基盤となります。

具体例: 例えば、自分が本当にやりたいことを見つけた場合、それが今まで意識していなかった無意識のアイデンティティに関係していることがあります。過去の経験や信念が無意識の中で形作られ、それがある瞬間に表面化することで、自分の本質的な欲求や使命を認識することができるのです。

氷山モデルを活用した行動改善

では、これらの無意識の影響をどうやって取り扱うかについて考えてみましょう。

自己認識の強化

無意識のパターンを認識するためには、他にも以下の方法が役立ちます。

メンタルエクササイズ:自分の無意識のパターンを認識することが大切です。日記をつけたり、自分の行動(例えば何に時間を使っている、お金を使っている等)や感情を振り返ることで、自分の無意識がどのように影響を与えているかを知ることができます。

具体例: 毎日の終わりに5分間、自分の感情や行動を振り返る時間を作ります。「今日はなぜこのプロジェクトに取り組むのが難しかったのか?」と自問することで、無意識のパターンに気づくことができます。

フィードバックの活用: 同僚や上司からのフィードバックを積極的に求めることで、自分では気づかない無意識の行動パターンに気づくことができます。特に、定期的なパフォーマンスレビューやチームミーティングの際に、建設的なフィードバックを受けることが重要です。

ポジティブな確信の形成

無意識の確信をポジティブに変えるための方法は他にもあります。

自己肯定感の向上: 成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を高めます。小さな目標を設定し、それを達成することで自信をつけることができます。例えば、1週間で達成可能な具体的な目標を設定し、それをクリアすることで自己肯定感を高めます。

ポジティブな自己対話:無意識の確信をポジティブなものに変えるためには、自己肯定的な言葉を繰り返すことが効果的です。例えば、「私はこの仕事をうまくやり遂げることができる」というフレーズを日常的に繰り返すことで、無意識にポジティブな確信を植え付けることができます。

具体例: 毎朝、鏡の前で「今日も自分を信じて頑張ろう」と言い聞かせることで、自己肯定感を高め、無意識の確信をポジティブに変えることができます。

環境の整備

無意識にポジティブな影響を与える環境を整えることも重要です。例えば、リラックスできるオフィス環境を作る、ポジティブな人々と交流するなど、環境からの影響をポジティブにすることで、無意識のパターンも変わってきます。

具体例: デスク周りを整理し、お気に入りの植物や写真を置くことで、仕事中のストレスを軽減し、無意識にリラックスした状態を保つことができます。

ひまわり

無意識と意識を理解して行動を改善するためのステップ

ここまで、無意識と意識がどのように行動に影響を与えるかを説明してきました。これらの知識を活用して、具体的な行動改善のステップを実践してみましょう。

  1. 無意識のパターンを認識する
  • 毎日の終わりに感情や行動を振り返り、どのような無意識の影響があったかをメモします。
  • メンタルエクササイズやフィードバックを活用して、自分の無意識を観察します。

2. ポジティブな確信を形成する

  • 小さな成功体験を積み重ね、自信を高めます。
  • ポジティブな自己対話を意識して行い、ネガティブな考えをポジティブに変換します。

3. ポジティブな環境を整える

  • 無意識にポジティブな影響を与える環境を整えます。
  • 職場のコミュニケーションを強化し、ポジティブな職場環境を作ります。

これらのステップを実践することで、無意識の影響をコントロールし、目標に向かって効果的に行動できるようになります。無意識と意識の関係を理解することで、自己理解が深まり、より良い自己成長を遂げることができるでしょう。

氷山モデルを通じて行動と心の関係を理解し、行動に移せない原因を見つけ出すことで、具体的な対策を行うことができます。いくつかの方法を実践することで、目標に向かって一歩一歩進む力が身についていくでしょう。自己理解を深めていくことで、効果的な自己成長を加速するために、無意識の影響を意識し、ポジティブな変化を起こしていきましょう。

いかがでしたでしょうか。あなたはどのように感じましたか?ご意見ご感想をお待ちしております。

 

 

関連メッセージ

TOP
ストアカ LINE